年齢や生活習慣が妊娠の確率に及ぼす5つの影響
妊娠の確率は年齢と生活習慣に大きく左右される!
10代の頃はそれなりの行為さえ行えばすぐに妊娠できると思っていた方も多いでしょう。
実際に妊娠を希望するようになって始めて、妊娠の壁の高さを実感します。
妊娠は決して当たり前の事ではないのです。
生活習慣によってはさらに妊娠確率を低下させてしまう事もあります。
そこで今回は、年齢や生活習慣が妊娠の確率にどのような影響を与えるのかについてお伝えいたします。
1. 問題がない夫婦での自然妊娠確率は20%
問題がない夫婦においても自然妊娠する確率は決して高くはありません。
妊娠しやすい時期に夫婦生活を取っても、1周期で妊娠する確率は20%程度なんですよ。
1周期だけで見ると妊娠確率は低いですが、半年間タイミングを取って自然妊娠する確率は約80%、1年間になると90%にも確率は上昇します。
つまり、妊娠を希望してから半年ないし1年経っても妊娠に至らない場合、専門家による不妊治療を受ける事が推奨されているのです。
2. 年齢別にみる妊娠確率
妊娠する確率は女性の年齢に大きく左右されます。
あるデータでは、25〜30歳の女性で妊娠確率は25〜30%、35歳になると18%にまで低下し、なんと40歳では5%、45歳以上では1%と一桁代にまで確率はさらに低下します。
つまり、妊娠を望むのではあれば、できるだけ年齢が若いうちに対策をとる事が重要なのです。
妊娠率は30代後半から急下降しますが、一方で流産率は年齢とともに上昇します。
25〜30歳では10%だった流産率は35歳で25%に上昇し、40代に入ると40%、45歳では50%とさらに上昇します。
つまり、年齢が高まるに連れて妊娠を継続する事も難しくなるのです。
3. 肥満と妊娠確率の関係
妊娠確率には、肥満度も大きく影響します。
BMIが35以上の肥満体型の方は、標準体重の方と比較して妊娠にいたるまで2倍の時間がかかると言われています。
だからといって痩せていればいいという訳ではありません。
BMIが19以下の激やせに分類される体型の方は、なんと肥満の方よりも妊娠確率が低下し、妊娠にいたるまでに通常の4倍もの時間が必要となります。
妊娠確率を高めたいのであれば、良好な栄養状態を保つ事が大切なのです。
4. 喫煙と妊娠確率の関係
体に害を及ぼすタバコですが、タバコの害は妊娠のしやすさにも影響を与えます。
特に女性においては、喫煙する事で不妊症リスクを6割も増加させると報告されています。
また、喫煙は妊娠しにくくなるだけではなく、妊娠が成立しても流産してしまう確率を高めます。
妊娠を希望する女性にとってタバコはまさに百害あって一利なしなのです。
5. 人工受精での妊娠確率
不妊治療では、タイミング法を行って半年間妊娠にいたらなかった場合、人工受精へと治療がステップアップします。
しかし、人工受精での妊娠確率は決して高いわけではありません。
人工受精を始めて1回目の治療で、妊娠する確率は30%程度となります。
年齢別にみると、人工受精で妊娠する確率は29歳以下で20〜25%、30代では10%以下にまで落ち込み、40歳以上では成功率が一桁の5%以下にまで低下します。
不妊治療を行うにしても、年齢は重要なファクターとなるのです。
いかがでしたか?
実際に数値として妊娠する確率をみると、その低さに驚愕してしまいます。
特に年齢と妊娠率は強い相関関係にあるため、妊娠を希望する方は早め早めに行動する事が大切です。
不妊治療を行ったとしても、妊娠できる確率は年齢に左右されるため、治療すればなんとかなるという考えで妊娠計画を先延ばしにしないでくださいね。