妊娠中は要注意!妊婦がカフェインの摂取に気をつけるべき5つの理由
妊娠中には、摂取に注意しなければならない食品や栄養素がいくつか存在します。その中でも有名なのが、カフェインです。
ですが、カフェインに注意しなければならない事は知っていても、どうしてカフェインがいけないのか知っていますか?
今回は妊娠中にカフェインの摂取を控えなければならない理由についてお伝えいたします。
妊娠中にカフェインの摂取を控えるべき本当の理由は、何でしょうか?
1. カフェインは胎盤を通して胎児に移行する
妊娠中は胎盤を通して赤ちゃんとお母さんの間で栄養の受け渡しが行われます。
これはつまり、お母さんが食べた物が胎盤を伝って胎児に影響を与えるという事です。
カフェインは様々な研究から、胎盤を通して母親から胎児へと移行する事が明らかとなっています。
母親がカフェインを摂取すれば、カフェインの影響が胎児にも及ぶという事です。
2. 胎児はカフェインを排泄できない
お母さんが摂取したカフェインが胎盤を通じて赤ちゃんに移行したとしても、赤ちゃんがきちんとカフェインを代謝し、排泄できれば問題ありません。
しかし、胎児はまだ体が完成しておらず、カフェインを代謝する肝臓の機能が未熟な状態です。
そのため、胎盤を通じて移行してきたカフェインを上手く排泄する事ができず、体内に高濃度で蓄積させてしまうのです。
3. 妊娠後期の妊婦は代謝速度が低下する
それでは、胎児に移行する前に母親の肝臓で素早くカフェインが代謝されてしまえば問題ないと考える方もいらっしゃるでしょう。
ですが、妊婦は通常よりも代謝速度が低下し、特に妊娠後期では代謝がゆっくりと行われるようになります。
つまり、摂取したカフェインは分解されるのに時間がかかり、体内に長時間滞留する事で胎児に移行しやすい状況となっているのです。
妊娠後期では、胎児と母親の血中カフェイン濃度は同程度になってしまうんですよ。
4. 過剰なカフェインは血行不良を起こす
胎児が順調に成長するためには、お母さんの血流が良好である事が大切です。
血液は酸素と栄養素を運ぶ役割を担っているためです。一方でカフェインには血管を収縮させ、血流を悪くする作用があります。
そのため、過剰なカフェインの摂取は血行不良を起こし、胎児の成長に必要なだけの栄養素と酸素の運搬を阻害してしまうのです。
5. 死産や流産のリスクが高まる
胎盤の血流を通して大量のカフェインが胎児に流れ込むと、胎児の体内には多量のカフェインが蓄積されてしまいます。
このカフェインの蓄積によって胎児が発育不良を起こす事例が、いくつか報告されています。
また、カフェインの過剰摂取によって死産や流産のリスクが増加してしまうという研究報告もあります。
つまり、健康な赤ちゃんを出産するためには、多量のカフェインの摂取は危険因子となり得るのです。
いかがでしたか?
カフェインは胎盤を通して赤ちゃんに移行し、流産や発育不良などのリスクを高めてしまいます。
しかし、神経質にカフェインをゼロにする必要はなく、カフェインを過剰摂取しないように気をつける事が大切なのです。
1日あたり200mg以内がカフェインの摂取目安量となるので、コーヒー1杯程度であれば問題はないと言われています。
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