正常な妊娠をサポートする!葉酸の基本的な5つの働き
葉酸は妊娠を正常に導いてくれる栄養素です!
妊娠前の女性や妊娠初期の女性に特に推奨されている栄養素が葉酸です。
葉酸の摂取で、胎児の神経管閉鎖障害や口唇・口蓋裂、心疾患などの先天性異常を予防する事ができます。
ゆうこちゃん、なぜ葉酸は赤ちゃんの障害リスクを減らす効果があるのでしょうか?
さくらちゃん、これから、体内で葉酸がどういった働きを示すのか、その基本的な作用についてお伝えいたしますね。ぜひ、お読みくださいね。
1. ビタミンB群としてあらゆる代謝活動に関与する
まずは葉酸の基本的な性質から見ていきましょう。
葉酸はビタミンBの一種として発見され、ビタミンB9とも呼ばれています。
ビタミンBはあらゆる代謝活動に関与する事が分かっており、単体で働くのではなく、ビタミンB群として働きを示します。
また、葉酸は水溶性ビタミンに分類され、調理の際に失われやすく、光や熱にも弱い性質を持っています。
そのため、葉酸を食品から摂取する時は生野菜のままサラダやスムージーなどにして摂取する事がおすすめです。
葉酸は、ビタミンCの働きで活性型に変化して体内で働けるようになるため、葉酸を摂取する場合は、ビタミンCも一緒に摂取するようにしましょう。
2. DNAやRNA合成の際の補酵素となる
葉酸の重要な働きとしてまず挙げられるのが、DNAやRNAなどの核酸の合成作用です。
核酸とは、遺伝子情報がたくさん詰め込まれている本のようなもので、核酸に載っている情報を元にタンパク質が合成され、正常に機能するようになります。
つまり、人体が正常に機能するためには、人体の設計図として働く核酸が正常に合成される事が重要なのです。
葉酸は核酸を合成する際に必要な酵素に結合し、酵素が正常に働けるようにサポートします。
酵素の働きをサポートする葉酸のような物質を補酵素と呼び、補酵素がなければ酵素は正しい反応を行えなくなります。
3. タンパク質合成の際にも補酵素として活躍する
葉酸は核酸の合成以外にも、タンパク質を合成する際にも補酵素として活躍します。
核酸に記された遺伝情報を元に正常に機能するタンパク質を合成するためには、葉酸は欠かせない栄養素なのです。
タンパク質は体内で組織を構成するほか、酵素やホルモンなど様々な生体機能の調整を行っています。
特に細胞分裂が活発に行われている胎児では、タンパク質が葉酸によって正常に合成される事で、異常なく細胞分裂を行えるようになるのです。
4. 赤血球を正常に作り出す
葉酸は別名「造血ビタミン」とも呼ばれています。
細胞の代謝活動や成長のためには、酸素が血液によって運搬されなければならないのですが、酸素の運搬役として働いているのが、赤血球です。
実は葉酸には赤血球を新しく作り出す反応において、ビタミンB12と一緒に補酵素として働きます。
葉酸が不足していると、赤血球を正常に作れなくなり、異常な形をした赤血球ができて悪性の貧血を起こすようになります。
5. ホモシステインの血中濃度を低下させる
葉酸には、ホモシステインというアミノ酸の血液中濃度を低下させる働きがあります。
ホモシステインは血管の柔軟性を奪い、動脈硬化を進行させる物質です。
葉酸を摂取する事で、ホモシステインが減少すると動脈硬化を防止でき、血流を正常に保つ事ができるのです。
妊娠時期は血液を通して赤ちゃんに栄養が届けられるため、血流を正常に維持する事はとても大切なんですよ。
葉酸の働きは、いかがでしたか?
妊娠7週目までの妊娠初期では、脳や脊髄などの元となる重要な器官が作られています。
そのため、正しい細胞分裂を行う上で必須となる葉酸の摂取が推奨されているのです。
葉酸は細胞分裂以外にも、動脈硬化の防止や貧血の防止によって赤ちゃんに栄養を届けやすい状態を作り上げてくれます。
妊娠を希望している方はぜひ妊娠前から葉酸サプリメントを利用して葉酸を摂取してくださいね。
葉酸には、色々な働きがあるのですね!葉酸サプリ、気になります!