40代 妊娠
【目次】
40代での妊娠・出産の現実とは?健康に出産するための3つの備え
40代で妊娠・出産するのは厳しいの?
晩婚化が進む中、出産の高齢化もすすみ、40代で出産する人の割合はここ20年で4倍にも増加しています。
一方で、40代では妊娠率も低下し、出産のリスクも高くなります。
だからといって諦める必要はありません。
しっかり備えておけば40代初産でも自然出産する事も可能なのです。
今回は、40代での妊娠・出産の現実と、やっておくべき備えについてお伝えします。
1. 40代初産での出産率は増加している
以前では、40代の妊娠・出産といえば経産婦が大半を占めていました。
しかし、不妊治療技術の進歩に伴って、35歳以上という高齢での初産も増加しています。
実際に厚生労働省の発表によると、40代での出産率は増加しており、2014年では49606人もの子どもが40〜44歳の母親から産まれています。
この数字だけみれば40代初産でも希望を持つ事ができますよね。
2. 40代での妊娠・出産は胎児の障害リスクが高まる
しかし、だからといって40代での妊娠・出産リスクが20代や30代と同じという訳ではありません。
特に胎児の障害リスクに関しては、40代で高くなってしまいます。
それは、卵子が老化するとどうしても遺伝子に異常が発生しやすいためです。
実際に、ダウン症の発症率は、30歳で909人に1人の割合に対し、40歳では112人に1人と数倍リスクが高まります。
3. 40代での出産は病気のリスクも高まる
40代での出産でもう一つ知っておかなければならないのが、病気のリスクの増加です。
妊娠中に起きる病気の一つに「妊娠高血圧症候群」があります。
妊娠高血圧症候群では、妊娠中に血圧が高くなり、帝王切開をよぎなくされるケースもあります。
その他にも妊娠糖尿病なども存在しますが、これらの病気のリスクは加齢に伴って増加すると報告されています。
4. 40代での妊娠・出産でも自然出産できる
胎児の障害リスクや妊娠中の病気のリスクの事を考えると、不安になる方も多いでしょう。
しかし、40代で妊娠した方の多くが自然出産で元気な赤ちゃんを産んでいるというのも事実です。
ある病院で取られたデータでは、40代初産でも半数の人が自然出産したと報告されています。
40代での自然出産を諦める必要はないんですよ。
5. 40代の妊娠・出産には備えが重要!
それでも、できる限りリスクは低減させておきたいですよね。
40代の妊娠・出産を無事に終えるためには、備えがとても大切です。
特に重要な備えは、以下の3つです。
高血圧・糖尿・甲状腺・婦人科系疾患などの持病をチェックしておく。
食事管理と適度な運動で適正体重を維持しておく。
葉酸やビタミンD、L-カルニチンなどのサプリメントを服用しておく。
葉酸サプリは、ぜひこちらをご覧ください。
いかがでしたか?
確かに40代での妊娠・出産では様々なリスクが高くなります。
しかし、40代初産でも自然出産した方はたくさんいるので、過度に心配する必要はありません。
大切なのは、リスクを知って、しっかりと備えをしておくという事です。
妊活に入る前に!40代で妊娠したい時に行いたい5つの準備
妊娠は高齢になるほど確率が低下します。それは、年齢とともに精子も卵子も老化して質が悪くなり、たとえ受精しても妊娠が成立しにくくなって、流産の確率も高くなるためです。
だからといって妊娠を諦める必要はありません。40代でも妊娠し、出産している方はたくさんいます。今回は、40代で妊娠を考えている方に準備段階として始めてほしい行動についてお伝えいたします。
「40代で妊娠したい」を叶えるための妊活準備とは?
1. 病気のチェック
あなたはちゃんと定期的に婦人科で検査を受けていますか?婦人科は混んで時間がかかる上、内診という嫌な検査が待ち構えています。
そのため、大きな問題が起こらない限り、ついつい避けてしまいますよね。
ですが、婦人科系の病気は症状が出ない事も多く、不妊治療を始めようとした時に子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が発覚する事も少なくありません。そして、これらの婦人科系の病気は、妊娠率を低下させてしまいます。
子宮筋腫や子宮がんは40代が発症のピークとなるため、妊活を始める前にしっかりと検査してもらいましょう。
2. AMH検査を受ける
病気のチェックと同時に行って欲しいのが、AMH検査です。AMHとは、アンチミュラーホルモンの略であり、これは、成長して妊娠するために利用できる卵胞から分泌されているホルモンです。
AMHの量を調べる事で、今どれだけの量の卵子が妊娠に利用できるかという卵巣年齢が分かります。
AMH検査は一つの指標に過ぎませんが、調べておく事で、妊活をどのレベルから始めるべきかが明確になり、時間を無駄にせずに効率よく妊活を進める事ができます。
3. 基礎体温をつけておく
妊娠を実現するためには、自分の生理周期を理解して、排卵日を特定する事が重要です。排卵日の特定に欠かせないのが、基礎体温表です。
基礎体温を2〜3ヶ月つける事で、きちんと排卵しているかどうか、排卵日はどこに当たるのかが大まかですが、知る事ができます。
また、妊娠するためにクリニックを受診しても、基礎体温をつけてから来てくださいと言われるケースもあります。40代の方が時間を有効活用するには、今から基礎体温をつけて準備しておく事が大切なのです。
4. 不妊治療の期間とタイミングを話し合う
そして、意外と見落とされがちなのが、不妊治療についてのパートナーとの話し合いです。妊娠は自分一人では出来ません。
妊娠・出産についてお互いの意見をすり合わせておかないと、意見のすれ違いで夫婦関係が悪化してしまいます。特に不妊治療については、どのタイミングでどこまで行い、いつまで頑張るかを決めておいた方がよいでしょう。
不妊治療は男性にも負担がかかり、女性にとっては辛い治療となります。不妊治療では終わりのない、大きなストレスとプレッシャーが襲ってくるため、自分のためにもきちんと話し合ってくださいね。
5. 生活リズムを整えておく
そして、体のケアも忘れてはいけません。特に仕事をしている40代の女性は、生活リズムが乱れがちで睡眠が不足している方が多数見受けられます。
睡眠不足は妊娠の大きな妨げになり、生活リズムが狂っているとホルモンの分泌も崩れます。
葉酸の摂取や食事、運動など気をつけなければならない事はたくさんありますが、まずは自分の生活リズムを早寝早起きのサイクルに整えるようにしましょう。
いかがでしたか?
現在では、35歳以上の高齢出産もだいぶ増加してきましたが、40代で妊娠率が低下する事は変わらない事実です。「妊娠したい」という願いを叶えるためには、しっかり準備を整えて行動を起こす事が求められるのです。
ただ、自分を追い込むのではなく、妊活を楽しむ気持ちで取り組んでくださいね。
40代で妊娠する確率と絶望的にならなくてもよい3つの理由
40代での妊娠する確率は本当に絶望的なの?
様々なメディアでは、40代の妊娠確率について絶望的な報道がされていますよね。
確かに40代の初産では卵子の老化などが原因となって妊娠率は、急速に低下します。
では、40歳以降になると子どもを持つ事を諦めなくてはならないのでしょうか?
答えはNOです。
実は報道されているよりもずっと40代での妊娠は希望が持てるというデータが報告されています。
そこで今回は、40代での妊娠確率と絶望的になる必要がない理由についてお伝えいたします。
1. 40代で自然妊娠する確率
40代で排卵日付近にタイミングを取って自然妊娠する確率は、1周期あたり5%程度だと言われています。
20〜30代前半では2〜3割程度と報告されているため、この数字と比較するとかなり低く感じてしまいます。
これは、加齢によってどうしても卵子が老化したり染色体異常が起こる確率が上昇してしまうためです。
しかし、生活習慣やサプリメントの服用によって卵子の老化を遅らせる事は可能ですので、数字だけを見て絶望的になる必要はありません。
2. 初産と経産婦では状況が違う
40代での妊娠確率は初産と経産婦によって大きく状況が変わります。
40代になるまでに出産を経験した女性では、40代初産の方よりも妊娠率は上昇します。
それは、妊娠中に生理が止まる事で、子宮内膜症などの婦人科系疾患を起こすリスクが低下し、妊娠自体に不妊の原因となる子宮内膜症を治療する効果があるためです。
また、妊娠すると子宮周辺の血管が太くなって血流が増加するため、40代であっても経産婦は妊娠力を維持できると考えられています。
40代で初産を目指す場合は、定期的に婦人科を受診して病気のチェックをし、子宮周辺の血流をよくする対策を講じる事が大切です。
3. 40代での妊娠は決して絶望的ではない!
数字だけ見れば、40代での初産の妊娠確率は絶望的なように感じます。
しかし、ここには数字のからくりもあり、妊活での効果を正確に反映したものではありません。
実際に、データとして40代の妊娠を後押しする数字も出ているんですよ。
40代での妊娠が決して絶望的ではない理由は以下の通りです。
40代での出産率は増加している
新しい治療法も開発されている
不妊治療の累積実績はそれほど悪くはない
年々40代においても、出産率は増加しています。
また、卵子の老化の原因となるミトコンドリアの機能低下に対する新しい治療法が模索されています。
この治療法が確立されれば、妊娠率はさらに高くなるでしょう。
また、厚生労働省の検討会で提出された資料では、不妊治療を続けた結果妊娠した人の割合は、途中でやめた人を除いて算出すると、40代で5割にものぼると報告されています。
つまり、諦めずに治療を続ければ妊娠する事も決して夢ではないのです。
いかがでしたか?
メディアでは、衝撃的な数字ばかりが報道されます。
確かに20代や30代と比較すると40代では妊娠する確率が低下するのは事実ですが、だからといって絶望的なわけではありません。
不妊治療の技術は日進月歩しており、治療を続けた事で妊娠した方はたくさんいらっしゃいます。
年齢だけで子どもを諦めるのは、とてももったいないんですよ。
妊娠しにくい40代での妊活を成功させるための5つの基本
40代でも「妊娠しにくい」を乗り越えられる!
妊娠率は35歳を境に急速に低下していきます。
そのため、40代が妊娠しにくいと言われているのは、紛れも無い事実です。
だからといって40代での妊娠を諦める必要はありません。
実際に40代でも妊活の結果、子供を授かった方はたくさんいらっしゃいます。
そこで今回は、妊娠しにくい40代から始める妊活の基本についてお伝えします。
1. AMH検査を受ける
40代で妊娠率がガクッと低下してしまうのは「卵子の老化」に原因があります。
どれだけ生理が順調にきていて、ホルモンバランスが整っていても、卵子が老化していると受精率や流産率が高まり、妊娠までいたりません。
卵子の老化は防ぐ事はできないため、現在の状況をしっかりと知って、スピーディーな対応をする事が大切です。
40代の妊活はとにかく「スピード」勝負です。
だからこそ卵子の状態を知る事ができるAMH検査や卵管造影検査などは早期に受診して、妊娠まで最短距離の対策を練る必要があるのです。
2. 早めのステップアップを視野に入れる
妊娠しにくい40代での妊活を成功させるためには、30代のような方法をとっていてはいけません。
2年間自分で頑張ってみるのではなく、数ヶ月妊娠しないのであれば、早めに不妊治療を始めましょう。
そして、不妊治療では半年毎のステップアップではなく、タイミング法や人工授精などの一般不妊治療は1〜2回に留め、それ以降は体外受精などの高度生殖医療にステップアップする事が推奨されています。
自然妊娠だけにこだわらない事も、40代での妊娠には必要な事なんですよ。
3. ミトコンドリアを元気にするサプリを摂る
40代で妊娠しにくくなる理由の大半は卵子の老化ですが、卵子の老化を遅らせるためにはミトコンドリアを活性化させる事が効果的です。
実は卵子の中にはたくさんのミトコンドリアが存在し、卵子が正常に分裂して成長するためのエネルギーの9割以上はこのミトコンドリアから生成されています。
プラセンタやL-カルニチン、コエンザイムQ10などのミトコンドリアを元気にするサプリメントの摂取は卵子の質の向上に貢献してくれるんですよ。
4. 運動で骨盤の血流を上昇させる
骨盤内の血流を促進する事は、卵巣や子宮の機能向上に必要です。
また、妊娠しにくい原因となる卵子の老化を遅らせるためにも、卵巣にはしっかりと血液が行き届く事が大切です。
40代の妊活では、20分程度のウォーキングを毎日続けるなど、激しくない有酸素運動を毎日の生活に取り入れるようにしましょう。
朝のジョギングは自律神経を狂わす原因にもなるので、早朝に運動する場合はウォーキングをおすすめします。
5. 細胞を老化させる食生活を改める
添加物の多いファストフードやお菓子、コンビニ食などは、細胞を老化させ、妊娠しにくい体を作ります。
糖質や人工化学添加物は、大量のビタミンとミネラルを消費させ、活性酸素を増やしてしまうのです。
40代の妊活では、食事にも気を使い、添加物の摂取を控えて栄養素をバランスよく摂る事も大切です。
いかがでしたか?
運動や食事などはどの年代の妊活にも求められる事です。
40代の妊活ではそれにプラスして、妊娠しにくい最大の原因である卵子の老化対策を集中的に行う事が大切です。
コエンザイムQ10などのサプリメントを利用するほか、早めのステップアップなどスピーディーに行動していく事で、妊活を成功させる事ができますよ。
40代での妊娠は流産しやすい!リスクを低減するために必要な事
40代妊娠での流産率はどのくらいなの?
せっかく妊娠できても6〜7人に1人は妊娠初期で流産すると言われています。
妊娠初期での流産は胎児側に問題があるとはいえ、女性としてはとても辛い事ですよね。
実は40代での妊娠は流産する確率がさらに高くなると報告されています。
そこで今回は、40代妊娠での流産率の現実やリスク低減のためにできる事についてお伝えいたします。
1. 40代では妊娠初期の流産率が高くなる
流産の大半は妊娠初期に起こります。
妊娠初期の流産は母体に原因があるわけではなく、胎児側の遺伝子に問題が生じた事で発育できなくなり、起こります。
実は、流産する確率は加齢に伴って増加していきます。
30歳での総妊娠に対する流産率は17.3%ですが、35歳では21.0%、39歳では30.5%、45歳に至っては61.4%にまで上昇します。
これは、卵子の老化によって染色体異常が起きやすいのが原因の一つであると考えられています。
2. 流産後の妊娠は子宮を回復させる事が大切
妊娠初期の流産は胎児側に問題があるので、母親は自分を責める必要はありません。
といっても流産はとても悲しい出来事ですので、様々な思いで辛くなり、強いストレスにさらされてしまいます。
医師によって意見は様々ですが、一般的に妊娠初期の流産後は1回目の生理を見送れば妊娠可能だと言われています。
しかし、強いストレスを感じたままだと子宮の回復が遅れ、正常な生理がくるまで半年近くかかってしまうケースも報告されています。
流産後の妊娠を望むのであれば、自分を責めすぎず、子宮の回復に尽力する事が大切なんですよ。
3. 40代での流産リスクを少なくするためには
では、妊娠初期の流産を予防する術はないのでしょうか?
妊娠初期の流産は偶発的に起こる胎児の異常が主な原因となるので、基本的に母親ができる事はありません。
しかし、40代では卵子の老化が胎児の染色体異常のリスクを高めるため、卵子の老化防止対策が流産リスクの低下にも繋がります。
卵子の老化を遅らせるためには、下記などの妊活が重要となります。
葉酸サプリはこちらを参考にしてくださいね。
いかがでしたか?
卵子の老化がすすむ40代ではどうしても妊娠初期の流産が多くなってしまいます。
しかし、妊娠初期の流産は胎児側の問題であるため、必要以上に自分を責めずに流産後しっかりと養生する事が次の妊娠にも繋がります。
卵子の老化に効果的なコエンザイムQ10やL-カルニチン、流産予防にもなる葉酸などのサプリを利用して妊活をすすめてくださいね。
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